2017年2月に大阪・梅田の
"あの"赤い観覧車があるホールで

なんと

舞台に出させてもらえることになりました。


最初は1シーン、歌だけということで
ぴょんぴょん喜んで稽古へ。

それがじわじわ複数シーンとなり

事件がおこった。
ねえさん、事件です。








あんこ、台詞がついた!!!
むっひゃっひゃーーーーーーーー!


実はわたくし、
過去の経験から
自分は演技ができない子
ということで自己完結しておりました。

そんな私に演劇の神様ご降臨。
しくーり、しぽーり
芝居という哲学に悟りを開いたのでした。

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芝居とはなんぞや。役作りとはなんぞや。

思い起こせば昨日のよう…。
そう10年前、この劇団に右足をつっこみ
後にある本にも取り上げられるほどの名台詞を残すことになった、
坂本龍馬の生き様と幕末を題材にしたロックミュージカル
初演「RYOMA」で初舞台を経験。

が、
きらびやかなミュージカルを夢見て入団したにもかかわらず
ノーメイクで袴に身を任せ
殺陣の稽古に向けて素振りを続ける日々。笑
その頃の私は世間知らずので不器用なただの学生で
体育会系な劇団活動についていくだけで必死でした。
先生も今よりもずっと厳しく、稽古に行くのが憂鬱でした笑 
(先生、ごめんなさい。愛してまーす笑)

そして通し稽古ごとに
演技とは何か、ということがまるでわからなくなった。
1つ言われるごとに、
1つわからなくなっていったのです。(サウダージ!!)

リアリズムとは何か
芝居とは何か
自分の存在意義とは何か

この「演技の森」に迷い込み、

ビビって
一気にワーーーーーーーッと逃げ出したってわけです。

私は役者には向いていない。
私は私なのに
「あんじぇらじゃない何か」になるなんて
そんなのはいやだ!笑

 その後、私は就職を理由に劇団を去りました。
(むしろ、やろうと思えば就職してからも劇団に通えたので 
就職活動なんていうのはわかりきった口実だったのですが。
しかも今フリーターみたいなことになってるし。)  

それからはもっぱら見る専門。
自分がまた舞台に立つなんぞ恐ろしいことは
妄想上のみの娯楽でした。
そんな趣味が妄想ぐらいしかないインドから帰ってきて
劇団の先輩に誘われて稽古を見に行った。
ドラマティカリーに上手くなってる先輩方に感動。

そして図々しくも
「今なら私もできるかもしれない。」と
ふと思ってしまったのです。(笑)
それは天性とか、根拠のない自信などではなく
単純に人生の経験値が上がったので
舞台のキャラクターを見て共感し、
妙な自信にこころがウキウキしたのでした。
その、自分ではないけど自分がその「シチュエーション」を表現する
ということにであるなら、それって面白そう!って。

********

さて
演技の前に行う「役作り」には大まかに2つやり方があるという。 例えばぴろこという役があったとする。 

1つは「ぴろこ」というイメージを作って 
そこに「役者自身」のイメージをあわせていく方法。 
憑依型と呼びましょう。 
こちらは注意しないと自分の本質を隠した
表面的な「モノマネ芸」になりかねない。
もう一つは「ぴろこ」の性質バロメーターを分析「役者自身」のバロメーターを「ぴろこ」に合わせていく 
分析型 
まず自分の性格や性質をきちんと理解し、
「役」に設定を合わせるので
自分自身と役の共通点や違いを
きちんと理解していないと演じることができない。
 つまり、この方法で役作りをして舞台に立つとき 
私は「誰か」ではない。 
間違いなく、「あんじぇら自身」だ。 
だから100人の人が「ぴろこ」を演じた時、 
100通りの「ぴろこ」が生まれる。
先生は役作りたるもの、 こちらであるべきという考えを持っているという。
この話を聞いて自分が今まで演技が好きになれなかった理由が
やっとこさわかった。

私は今まで、
「自分」はここにいるのに、
「私」ではない 「誰か」にわざわざなって人前にでる?!
それって私がやりたいことと違う
と演技の世界から身を引きました。
それはですね、

私が憑依法で役作りをしようとしていたからです。(きっぱり)

芝居というのは
「あんじぇらじゃない何か」にならなければいけない、 
と思い込んでいたのです。
なーんやー、私のままで、よかったんやんか。
根本的に「ぴろこ」のバロメーターは決まっていても
そこに役者の個性や人生の経験が滲み出てくってことさ。
芝居とは、感覚のように見せて
実際はめちゃめちゃ理論的ではないか。

 Fu ni o chi ta!!  

そして毎週末稽古に行くのがめっちゃ楽しみになるという。
インドdeご飯。でも無類の舞台好きをアピってましたが

あんこ、女優としてリターンズです。
上手と下手間違えないように頑張る。。 




”大根女優”なんて呼ばないで。

tomato a tomato
tomato a tomato
自分、トマト🍅っすから!!!笑

さてそもそも、 
なぜ私がまたミュージカルの世界へ戻ってきたかという話は
また次回。
angella tomato
info@angellatomato.com