こないだ腰が海老のように曲がった
サリーを着たおばあちゃんが
炎天下の中を徘徊
かなり交通量の多いチョークの真ん中で止まって
途切れない車の流れの
タイミングを今かと気長にまっている
そこにおじさんがやってきた。背広を着た45くらいのおじさん。
真っ白なシャツが反射して眩しい
おじさんは左の脇からおばあさんに話しかけた。
おばあさんはおじさんを見上げてすぐ顔をまっすぐに戻して頷いた。
おじさんが見計らって1、2、3
おばあさんを右手にエスコートして
さらっと渡りきった。
おじさんはおばあさんのありがとうを待たずに左へ
おばあさんもまるで何もなかったかのように右へ
それぞれの道に戻った。
インドってそういうトコ。
みんなお互い様。