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さて、インドといえばカレー、サリーそしてカースト。
社会科の授業で学習した際はぴんと来なかった、その制度。
以前ブログにも
ブラフマンの妻
としてカーストについて書いた。
現在はカーストに関わらずつける職業ができたり、
下層カーストでも政治家になる方もいて
インドも変わりつつある。
ちなみに各種申請の際、必ず父親の名前まで必要となる。
インドでは父方の名前でカーストがわかるからだそうだ。
日本だったら人権問題になりかねない。
今は面接で家族構成をきくのもご法度。
昨日こんな衝撃的な記事を見つけたのでシェアします。
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汚物を素手で清掃=カースト呪縛、130万世帯―禁止法にも抜け道・インド
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140119-00000047-jij-asia
ラジュ・ラジョリアさん(45)は「私の手は汚れている」とつぶやいた。インド古来の身分制度カースト制の底辺「不可触民」出身で、父も祖父も代々、くみ取り式トイレや下水管を素手で清掃する仕事が生業だった。1日の稼ぎは200ルピー(約320円)程度。ヒンズー教の神々の像に手を触れることすら許されず、貧困と差別にまみれて生きてきた。
カースト制のどの階級からもはじき出された不可触民はインドの全人口12億人のうち約2億人とされる。身分差別廃止を定めた憲法施行から64年が過ぎた今も、その大半が過去の呪縛に縛られている。
◇「地獄」の悪臭
「この地獄から抜け出したい」。午前7時、首都ニューデリー南部にある高級住宅地の大家から仕事の依頼が入る。ラジョリアさんの仕事道具は長さ約1.5メートルの鉄製の棒だけ。下水管の中で四つんばいになり、詰まりの原因になった汚物を取り除く。
体に染みついた悪臭をぬぐい去ることはできず、仕事後は食事も喉を通らない。25年間、非衛生的な環境で働き続けたせいか「慢性的に体調が優れず、せきが止まらない」。仕事を終えてもコップ1杯の水すらもらえず、追い払われるように次の仕事場へ向かう。
生活は苦しい。4人の子供には「公務員になってほしい」と願っていたが、次女(16)と次男(14)は、家計を助けるために同じ仕事を始めた。「これ以外ならどんな仕事でもしたいが、『汚れた者』にそんな機会はほとんどない」。ラジョリアさんは肩を落とす。
◇「写真撮らないで」
インド国会は2013年9月、手作業によるトイレ・下水管清掃業の禁止と、それによって失業する職人の社会復帰を定めた法律を成立させた。同法はこうした職業を「非人道的」と断じ、「個人が尊厳を持って生活できるよう保証する」と規定した。
ただ、「『防護装備』を提供した場合は規制の対象外」とも記している。専門家は「マスクや手袋など簡易装備を与えるだけで合法と認められる恐れがある」と批判する。
11年の国勢調査によれば、代々手作業でトイレなどの清掃をしてきた職人の家庭は75万世帯。市民団体は、実際にはその数はもっと多く、130万世帯に上るとみている。
ラジョリアさんは法律施行後もマスクや手袋なしで排せつ物を処理し続ける。「写真だけは撮らないでほしい」。自らを恥じるように丸めた背に、いまだ解けぬカーストの呪縛が見えた。
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カーストっていうのは外国人には決して理解できない。
知れば知るほど、根強くこの国で生きている文化で
所属カーストに関わらず、それをなくしてはいけないと
国民が思っているとすら感じるときがある。
そしてこの人とその家族に学習の機会を与えたとき、
彼らはその仕事を手放して勉学に励み
違う職種に就けるように努力しようと思うんだろうか。
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このニュースみました。すごくショックでした。一番最初にこのトイレ掃除カーストを始めた時、なぜ道具を使わなかったのか。つまり与えなかったのですね。すべては支配するためでしょうね。
インドで知り合ったファミリーはバーバーのカーストで、やはり低い方だと言ってました。髪を切るのみならずヒゲを剃るので、鼻や耳の穴の掃除は他人の身体の汚れを扱う職業だそうです。誰かがやらなくてはならない仕事に感謝の気持ちほないのでしょうね。
ところで以前読んだインド関連の本に、成長の家のナントカさんはトイレ掃除カーストのファミリーの家に寝泊まりして、素手でトイレ掃除を手伝ったそうです。ただし村人から石を投げられたとか。日本人でというか外国人で唯一の素手でトイレを掃除した人でしょう。
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>poopooさん
コメントありがとうございます。
そうなんです、私も同じ事を思って、最初になんで素手でさせたんだろう、と。ただ、こちらの人の働き方をみてると本当に労働者をもののように使う。
道具も与えず、マンパワーだけあるのですべて中途半端や仕上がりが雑になったりするんです。
日本では”誰かがしなきゃいけない仕事をして下さってる”という感謝が日常的にありますが
カーストが作った、”誰かがするから私はしなくていいこと”に関してまるでみえていないように振る舞うのはもう文化に強く根付いていますよね。
この状態を帰るにはもはや革命しかないと思います。
トイレ掃除された日本人の方、すごい経験をされましたね。石を投げた村人はトイレに流してやりたいですね。