昔は飛行機の中の映画といえば、
前方にスクリーンが設置され、
映画館スタイルであったが
今は個人テレビがつき、さらには無数のチョイスの中から
好きな映画を楽しむことができるようになった。

飛行機の中で見る映画は、
その後の旅行中の感情の変化や、
締めくくりに,意外に大きく影響すると思ってる。

限られた飛行時間内で
いかに”自分にとって”のあたりを引くか、がポイントだ。

人はそれを

『おみくじ的映画。』

とよぶ。

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実はあんこの母・アレキサンドラがはじめたこの企画。
久々にいい映画を見たと思ったので
私も同タイトルで皆さんに紹介させてもらいたいと思います。

『箱入り息子の恋』

日本公開:2013年6月
http://www.hakoiri-movie.com/
Sep29,2013
KUL-BLR/MH機内にて。

(小シアター系かと思うのですが、万人受けしようとしすぎているキャッチコピーが残念。わかる人には感じることが出来る映画なので、もっとそのまんまのシンプルでさわやかなアドがよかったな、なんておもったり。)

あらすじ:
35歳独身、彼女いない暦35年、公務員、友達も少なく
家とオフィスの往復の毎日。
そんな彼を心配した両親が代理お見合いで縁談を持ってくる。
お相手の女性は目が見えないというハンディーキャップを
抱えていることが発覚するが。。。

お見合いから始まり、

なんと二人は恋に落ちるのです。
この彼の方は舞台で活躍している俳優さんなのですが
台詞が少なく、お顔立ちも決してハンサムではなく、
無表情なシーンが多いので気持ち悪い印象。
かえる好きで、かえるちゃんみたいなお顔なのです。

でもね、
彼女とであって
お日様のしたで、にこにこする
かえるちゃんスマイルなショットの
なんと自然で幸せそうなことか!!

台詞も少ないのですが、そこに存在するだけですべてが台詞になる俳優さんでした。

その他、夏帆、黒木瞳、森山良子など有名な俳優さんが周りを固めているのですが
それぞれが

私は/俺は大俳優/女優なのよ?!

というオレオレな感じがなく、
バランスがとれていて、グッド。

映画全体が優しく、ハラハラな演出は
彼女のお父さんが彼を罵ったり、どつくシーンがあるのでその程度ですが

しっとりと、ただ優しく
お互いのすべてを受け入れ合う2人の関係性と
たわいもない、普通のカップルの会話が
心地よく、映画をすすめていきます。

彼は非社交的で、
今までは自分やだれかの為に何かをしたことはなかった。
でも、彼の行動から
隠し持っていた深い愛情や優しさというものが見えてきます。
それを引き出すことが出来たのは、まぎれもなく、目の見えない彼女なのです。

最後は結婚するまではいかずに映画は幕を閉じますが
彼が彼女を思って点字で書いた手紙を
彼女は指先で読んで
最後の一行をゆっくり読んで、一瞬息をのんで、はにかみながら笑います。

こんなふうに人を好きになって
相手を思いやって
目の前のハードルをどんな方法でもどうにか乗り越えようとして
これを今はやりの婚活に括り付けた作品なのですが
媚びてない、
そして彼女がハンディがあるということでお涙頂戴にしていない。

目には見えない、心や人となりの話。

見えるものだけに振り回されていませんか?
みるのではなく、是非、感じてほしい1本です。

『箱入り息子の恋』
(クリックするとオフィシャルページへ移動します。)

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