午前4時。
痛い。
お腹を下すときの「意に反して身体のものが出てくる」痛さじゃない
生理痛の腰を直撃する鈍い痛さでもない。
気持ち悪くなって胃酸が喉を逆流してくる。
この膀胱を直撃してくる感触、一番恐れていた奴の到来を予感する。
ものすごい残尿感があるのに尿が少ししか出ない。
あれだ、間違いなくあれだ。

膀胱炎。(Cystitis/La cistitis)それも一番やばいバージョンの奴。

大丈夫、なんか薬があった気がする.
バスルームの引き出しを閉める余裕もないほどの激痛。
再び尿意を感じてトイレへ走ると尿に血が混ざった。
以前タイで同じ症状に苛まれた際、ナースの友人に言われたことばが蘇る。

死にたくないなら、たかが膀胱炎でも血が混じるまで我慢したらあかん。

 

あんこ、まだ死にたくない!!!爆笑

とりあえず、JALカード付帯の保険が出国3ヶ月(90日間)まで使えるはず。
このご時世、もう誰もインターネット電話なんて使わないと思ってましたが、スカイプ様様。ありがとう、スカイプ。
ちょうどスカイプアウトに六百円だけチャージをしておいたところ。
何百円もかかるところの電話が百円ほどで済んだ。

そしてコールセンターに連絡をする。
「JALカード会員のあんこです。今メキシコのメキシコシティーにいます。現地は29日夜中の4時です。体調が悪いので病院にかかりたくてご連絡しました。」

向こうもこなれたもので、すぐにかけ直してくれる。

その後だいたい聞かれることは
1:カード番号
2:会員の種類(クラブAとか)
3:症状
4:保険でカバーされるもの(私の場合は最大150万円、医療費、通院のための交通費、薬代)
5:パスポートの顔写真ページと出国スタンプのページの写メをメール送信。(これは病院でキャッシュレス受診するために聞かれました。保険請求するときにも必要だったと思います。)

キャッシュレスができるかどうか調べるのは9時以降になるとのこと。
ただ、夜明けまで待っていたら大渋滞になる。
ということで私は早々にERに飛び込むことを決意。その間にキャッシュレスができるか同時に確認してもらうことにした。
(結局、カバーされるのでどちらでも構わないんです。)

アプリでUBERを呼び、駐在員も御用達Hospital Espanol へ。
そして20分後、UBERのおっさんに変なところで降ろされる。
入り口がわからない。
ナース服を着ている、ガタイのいい、白衣の天使とは呼び難いお兄さん(多分私より年下だけど)が朝ごはんを買おうとしている。彼は絶対にここで働いているにちがいない。笑
インドに住んで、そしておばさんになって恐れなくなったことがある。

わからないことは聞け!笑

そして頑張ってスペイン語を屈指することもなく、瀕死の大迷い羊はお兄さんに突進。
日本語で話しかけなかっただけマシである。

もし、そこのお方、エマージェンシーの入り口どこかね?
(救急:Urgencias)

幸い、しゃべると天使であとにも先にも英語が上手だったのはこの兄さんだけでした。
タイにいたときもドクターって英語の文書とか読まないといけないから大概英語が話せるので
実態がなかなか興味深く。
とりあえず辞書を屈指して症状を訴える。
向こうもプロなので適当にわかってくれるでしょう。(こういうとこ結構適当で大丈夫なあんこ)

la Vejiga(膀胱/Bladder)がdolor(pain) で
Orina(尿/Urine) con sangre(血液/blood) で
nauseabundo (Nauseous/吐き気がする)

必死、あんこ、必死。
なんせ歩けないくらい激痛ですから。

今の痛みを1から10でいうといくらですか。

8、8、9に近い8!!!!!!!!!!
あんこ結構こういうとき我慢しちゃうんですけど
大人になって我慢をしても何一ついいことなんてないことに気づいたのでちょっと勇気を出して大げさに。。

そして人生で初めての点滴をメキシコの高級私立病院で打つこととなったのです。

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ちなみに交通費や薬代も合わせておよそ700USD.
全てJALカードの保険で賄ってもらえる予定です。ありがたや。

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さて。
最後に出てきたERのDr.Gustavoがイケメンすぎて
一瞬痛みを忘れてニヤついてしまったのはここだけの話ですが
インドって最強に汚いけどあんこ全然病気にならなかったのよ。
インドの神様のおかげと思ってたんだけど
母・アレキサンドラと話してて、これって気候で生きてる菌のちがいとか
耐久性とかのちがいがあるかもねという話に。
バンガロールとメキシコシティーの気候はとても似てるのですが
こちらのドライ加減は半端ない。
洗濯物が3時間でぱりっぱりになる。
きたばかりのとき、おそらく水でお腹を下し
そのあと誕生日は喉をやられて本格的な風邪に感染。
そして今回の膀胱炎ときた。
いくらインドでいい暮らしをさせてもらっていたとはいえ、同等以上のいい住環境で快適に生活している。
今回の原因はいろいろと心当たりがありますが、
一番は先週学校のトイレがインドの公衆トイレ以上にきたなかったこと。

今までなんとも思わなかったんだけど
なんでトイレの便座がなくなるんだろうね?笑
日本くらいだよね、なくならないの。

免疫強化のためにシンガポール人の友人がニンニクを飲んでると言っていたので
私もやってみようか。

家に帰ると、お家の人が大変心配してくれていて
こういうときは起こしてくれていいからねと言ってくれました。
家族のように思ってくれていて胸がキュンキュンしました。

ご近所の一緒に学校行ってるフィンランド人が宿題をもらってきてくれて、
友人はチャイニーズをデリバリー、
なぜか九州大でマスターをとってる友人の弁護士は朝すぐに電話をくれてお医者さんとの会話を通訳をしてくれました。

みんな、どうもありがとう。

angella tomato
info@angellatomato.com