草花色の友情

前回、興奮と感激のあまり熱く語ってしまったローガンペイント。22x35inの大きさを1点とそれより2周りほど小さい作品を3点購入したが手を抜かずに詳細に描かれた『生命の樹』は、大きさに関わらず変わらぬどっしりとした存在感。見た瞬間、友人のMimoZaa にあげたいと直感的に思う。そして6時間アーメダバードから運転してきてくれたドライバーちゃんにどれが一番好き?と聞いた。『これ』と鮮やかな赤い布地を選んだ。ドライバーちゃんは運転で疲れているのにも関わらず、私にお供をして工房の中へ付き添ってくれた。彼はアーティストのデモの手つきを見て思わず息を飲み、驚きのあまりに口元が緩んだ。『マダム、僕はグジャラート人ですがこんな素晴らしいもの、初めて見ました!』とあんこ、『せやろ?せやろ????笑』。もう1枚はなんだか欲しかったのでつれて帰ってきてしまった。

帰りはBhuj空港からムンバイへ帰る予定だったので勤務表にサインをしてドライバーちゃんに赤色のローガンアートを『プレゼント』と差し出した。びっくりした間抜けな表情が愛くるしい笑彼は値段を知ってたので『本当にいいんですか??』と受け取りを躊躇する。でもね、値段じゃないんですよ。このアートを6時間かけて一緒に探しにきて、その場を共有して、同じ波長で感激してこの感動を共感した仲間。後にも先にもこのローガンアートを一緒に感動したのは私の人生においてこのドライバーちゃんなのだ。そしてそうした仲間が居るという事はそうある事ではない。

『マダム、こんな素晴らしいもの、初めて見ました!』と彼がいったとき、彼の大事な人とも共有して欲しいなと自然に思った。(そう思わせるアートなんですよ、本当に。)ドライバーちゃんはありがとう、マダム、とおもちゃの様な空港の指紋でくもった小さな入り口を元気よく行進していく私を見守ってくれた。

 

そして翌日の夜…

image1ドライバーちゃんから嫁とプレゼントの絵の写真が送られてきた。『嫁はこの絵の価値がわからない笑こんな素晴らしい物なのに!でも喜んでます!』と愛する妻に興奮が伝わらない事を嘆きつつ、夫婦そろってお礼を言うために連絡をくれた律儀な彼。きっと実際に作っているところを見ないとこのアートの凄さを知り得ないでしょう。まるで蛇遣いのようにペイントを操るんだから。いいフレームを探しにいきます、とメッセージをくれました。

 

 

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『おやすみなさい、マダム。僕、今回このアートを知れて1つかしこくなれました!ありがとうございます。』

 

これだからグジャラートは辞められない。礼儀正しく、温厚な方が多い州。ドライステートは駐在さんには辛いですが人の良さは田舎ならでは、です。ドライバーちゃん、運転おつかれさまでした。ついてきてくれてどうもどうもありがとう。

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