散りゆく隕石


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さて、インドネタでないですが。
今日は日本に到着。
いつもは実家のみですが、今回は東京→関西へ。

まず祖母の家に住む兄、アーニーの家へむかった。
夜9時過ぎ、遅れる事なく改札で出迎えてくれた。
時間通りなど兄らしくない、嬉しかった。
駅前のラーメン屋で味玉つきのラーメンをすすり、
セブンイレブンでセルフのコーヒーの入れ方を教えてもらった。

(このセブンイレブンは祖父のお通夜の後、
父がアイスクリームを買ってくれたセブンイレブンである。)

そして人生で初めてラーメン屋で替え玉を注文している人を見た。

そこはトトロの町
七国山のモデルになった八国山
リフォームをした後、何となく関西にある実家にそっくりな雰囲気になった
父方の祖父の家。

3年ほど前、東京で仕事を始めた兄が祖母と暮らし始めた。
兄は気が利くタイプではないが、すこぶる優しい。
思いやりがあり、見ていないようで見ている。
祖母の異変に気づき、彼女は施設に入る事になった。

******

祖父は私が16のときに亡くなった。
忘れもしない、お葬式は12月24日だった。
その日は終業式だった。
家庭科の先生から知らせをうけ、掃除当番だったが
ほうきを掘り出して兄と一緒に制服のまま、東京へ向かった。

もし1年後だったら
私は留学していたので祖父の最期は見届けれなかったことに今日気づいた。

家族全員がそろってお見送りを出来た。
祖母が
「おじいちゃんは家族が大好きな人だったから」
と言ったのを覚えてる。

それまで離れていてあまり甘えたり出来なかったし
孫らしくおじいちゃんの絵を描いたり、入学の報告とかした事をなかったが
最後ぐらい、こうして祖父の人生の絵の中に自分が入れたことは
意味がある事だったのだろう。

********

今日、その祖父の家にいる。

兄は諸事情により、この家をじきに出る事になるという。
もしかしたらここの家に来るのはこれが最後かもしれない。

そんなことを淡々と考えながら湯船につかった。
兄がいいと言ったので、買い置きの花王のバブを湯船に入れる。

バブは魔法のように
泡を立てながら
しゅわしゅわ、と小さくなっていく。
このままなくなられてたまるか、とがむしゃらに握りしめた。

子供の頃の思いでがよぎった。

私の父の事である。

私が小さかった頃
父の為に、花王のバブゆずの香りを母が箱買いしていた。

それは父が入浴のときにしか使ってはいけない。

ただ子供達は、そのバブが泡ぶくをだしながらはじけ、
どんどん変形していく楽しさをを知っている。
父が早く帰ってくると、我先にと背中流しに立候補し
兄とバブ救出大作戦と称して、
その固形物を奪いあったものである。

なくなってたまるか。
どんなに握っても
それは必ず泡になって、なみなみと注がれた湯の中に消えていったのだった。

******

私の手の中のバブが小さくなり
ぱきっと割れ
湯船の中で隕石のように粉々になって八方に散らばった。

そしていつかと同じように
泡になって消えていった。

なんだか大事なものがバラバラになりそうで
悲しい気持ちになった。

「おじいちゃんは家族が大好きな人だったから」

ナクナッテタマルカ。

*********

東京は今日は小雨。
まだ桜は見れてない。

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